- 2024年11月8日
糖尿病ってどんな病気?
糖尿病は「体の栄養成分であるブドウ糖が、血液中に多量にあふれかえった状態が続く病気」です。
ブドウ糖は、脳や筋肉の活動などに欠かせない大切なエネルギー源です。
私たちの身体は食べ物からブドウ糖を吸収し、エネルギー源として利用する仕組みが備わっています。
このブドウ糖をエネルギーとして身体の細胞に供給する大切な役割を果たしているのが、「インスリン」というホルモンです。インスリンによって、細胞の中にブドウ糖が取り込まれることによりエネルギー源として利用され、その結果、血液中のブドウ糖量(血糖値)は一定に保たれます。
身体の中には、血糖値を上昇させるホルモンと、低下させるホルモンが分泌されています。血糖値を上昇させるホルモンは複数ありますが、血糖値を下げるホルモンはインスリンしかありません。人類の歴史は常に飢えとの戦いであり、生きることで精一杯の時代が長く、食糧について心配しなくてもいいようになったのは長い歴史上ごく最近のことであり、食べ過ぎや血糖値が上がりすぎるということを身体が想定していなかったのかもしれません。
糖尿病は、血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンの作用(働き)の不足が原因で生じます(次回に続きます)。