- 2025年2月4日
インスリン注射は一度始めると一生やめられない?
インスリンが体内で作られない1型糖尿病の方は、生命を維持するためにインスリン注射の継続が必要す。2型糖尿病の方では、経口薬でもコントロールが不十分な場合や、肝臓・腎臓の働きが悪い場合、手術前後、妊娠中などではインスリン注射が必要となります。
2型糖尿病の患者さんの中には、「インスリン注射を始めると一生やめられないので嫌だ」と言われる方もいます。
高血糖が続くと、膵臓は疲れてインスリンの分泌が落ちてきますが、体外からインスリンを注射して血糖コントロールを良くしながら、注射によって膵臓の働きを肩代わりして膵臓を休ませてあげると、インスリン分泌が復活し、インスリン注射が中止できることもあります。
ただし、長期間血糖コントロール不良の状態が続き、膵臓が疲弊して元に戻らないぐらいに傷んでしまうと回復することは難しくなります。
以前はインスリン注射は「糖尿病治療の最後の手段」という考え方がありましたが、現在は早期の段階から膵臓を保護し、良好な血糖コントロールを実現するための一つの手段として取り入れられています。
インスリン治療を勧められたからといって、必ずしも重度の糖尿病とは限りません。
時期を逃さず、適切なタイミングでインスリン治療を始めることは、膵臓を長持ちさせ、長期に渡る良好な血糖コントロール維持のためにも大切だといえます。
