動脈硬化とは

動脈硬化のイメージ写真

糖尿病をはじめとする生活習慣病は、血管の壁を傷つける作用をもつ物質をたくさん生み出します。血管が傷つくと、そこから血液中のコレステロールが血管の壁の中にどんどん染み込んでいきます。このコレステロールがたまった部分を「プラーク」と呼びます。このような状態や、年齢とともに血管が硬くなった状態などを総じて「動脈硬化」と呼びます。さらに動脈硬化が進むと、プラークをおおう膜が薄くなり、わずかな刺激でも破れやすくなります。

動脈硬化から心筋梗塞・脳卒中へ

動脈硬化は加速する!

生活習慣病はどれも血管を傷つけるものばかりです。これらを放っておいたり、適切な治療をしないと、心筋梗塞や脳卒中に至る動脈硬化の進展を大きく加速させることになります。

生活習慣病と心筋梗塞・脳卒中との関係

動脈硬化を調べる方法はありますか?

糖尿病や高血圧、脂質異常症の患者様では、実際に症状が出る前の時点で動脈硬化による病変が出現していないか、年齢より進行していないかを知ることは、生活管理や治療方針を決める上で重要です。
動脈硬化による病気を起こしたあとでは、血管造影検査などを含めた身体に負担のある検査も必要ですが、まだ症状のない方の場合にはできるだけ負担のない検査を行うことになります。これは、血管の形を見る検査(超音波検査など)と血管の機能を見る検査(血圧脈波検査など)の2つに分けられます。
超音波検査では、首の動脈を観察すると、壁の厚さやプラークの沈着、血流の速さが観察でき、どの程度動脈硬化が進行しているかわかります。機能を見る検査では、将来の危険性を予測するなどに活用されています。
当院ではいずれの検査も行っております。患者様それぞれの状況に応じてこれらの検査を組み合わせて評価することが重要です。

動脈硬化発生時の血管
(クラシエホームページより)
当院へ通院中の60歳台の男性患者様