インフルエンザ予防接種について

予防接種(インフルエンザ・肺炎球菌・風疹・帯状疱疹など)のイメージ写真

例年冬に流行するインフルエンザに備え、予防接種を行っております。ワクチンには感染を完全に防ぐ効果はありませんが、発病や重症化(肺炎や脳症等の重い合併症があらわれること)を予防する効果があります。

当院では通常より細い注射針を採用し、痛みの軽減に努めています。
満65歳以上の方等は以下の接種期間であれば、公費助成の対象となります。

神戸市以外に住民登録のある方は、市区町村ごとに接種期間や費用負担などが異なりますので、事前にお住まいの市区町村にご確認下さい。

1.接種期間

令和6年10月1日~令和7年1月31日 終了いたしました。

ワクチンの効果が期待できるのは接種後2週間から5ヶ月間程度ですので、流行に備えて12月中旬までに接種するようおすすめします。

2.接種対象者

  1. 満65歳以上の方(接種日時点)
  2. 満60歳から64歳で心臓、腎臓、呼吸器の機能に身体障害者手帳1級相当の障害のある方、またはヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に身体障害者手帳1級相当の障害のある方(いずれも身体障害者手帳1級所持または同程度以上の方)(接種日時点)

定期接種の対象者以外の方が接種を受けられる場合は任意接種となり、接種費用は自己負担となります。

3.接種方法

お電話またはインターネットにてご予約下さい

キャンセルおよび予約日時変更の際は、お電話にてご連絡下さい。

以下の方は、接種することができません。

  • 接種当日に、あきらかな発熱があるなど体調の悪い方
  • 重い急性の病気にかかっている方
  • 肺炎球菌ワクチンなどの他の予防接種(不活化ワクチン)を受けた場合は、その接種から6日以上の間隔をあけて接種を受けてください。

持参して頂くもの

  • 住所・氏名・年齢を確認できるもの(マイナンバーカード、健康保険証、運転免許証等)
  • 無料対象となる方は、「無料対象となることを証明する書類」をお持ち下さい。
    詳しくは神戸市ホームページをご参照下さい。
  • 満60歳から64歳(接種日時点)で「接種対象者」の2に該当する方は身体障害者手帳等の障害の程度を確認できる書類も医療機関にお持ちください。

4.接種費用

神戸市内在住65歳以上の方
1,500円
任意接種の方
3,400円
  • 標準的な接種回数は、1回です。ただし、医師が必要と認め、2回目以降の接種を希望する場合は任意接種となり、全額自己負担です(公費助成は1回目の接種のみ、2回目の接種料金は医療機関によって異なります)。
  • 上記「接種対象者」の方のなかで、生活保護世帯・市民税非課税世帯に属する方、神戸市の公害被認定者、中国残留邦人等支援給付制度受給者の方は自己負担額1,500円が無料になります。手続きの詳細は神戸市ホームページなどでご確認下さい。

インフルエンザワクチン予診票

帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。水ぼうそうが治った後もウイルスは体内に潜伏し続け、加齢や病気により免疫機能が低下するとウイルスが再び活性化して皮膚に痛みを伴う発疹があらわれます。これが帯状疱疹です。

体の片側の一部にピリピリとした痛みがあらわれ、その部分に赤い発疹(水ぶくれを伴うことが多い)が出てきます。多くは上半身にあらわれますが、顔や頭などにもあらわれることがあります。皮膚の症状が治った後も痛みが残ることが問題で、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼びます。50歳以上で帯状疱疹を発症した人の約2割がPHNになるといわれており、80歳以上の高齢の方では約3割とより高くなります。それ以外には目や耳に帯状疱疹があらわれると、めまいや耳鳴りといった合併症がみられることがあります。重症化すると視力低下や顔面神経麻痺などの症状になる場合もあります。

日本人成人の90%以上は帯状疱疹を発症する可能性があるといわれています。発症率は50歳代から高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれていますので、帯状疱疹のワクチン接種をお勧めしています。

  • 帯状疱疹の発症
  • 帯状疱疹の原因/特長

当院ではワクチンは2種類あり、それぞれに長所と短所があります。当院では効果の高い不活化ワクチン(シングリックス)を推奨していますが、水痘ワクチン(生ワクチン)の接種も可能です。
令和7(2025)年4月1日より定期接種となりました。また、神戸市独自の補助制度もあります。対象に該当しない方は任意接種となります。

定期接種

1.対象者

接種日時点で神戸市民である、以下のいずれかに該当する方

  1. 2025年度に65歳を迎える
  2. 2025年度に60歳以上65歳未満で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する
  3. 経過措置として、2025年度に70、75、80、85、90、95、100歳以上になる方も対象です
  4. 神戸市外の方も居住自治体により市外の医療機関で接種できる場合がありますので、居住地の市区町村担当窓口にご確認ください
2025年度の対象者
  • 1960年4月2日~1961年4月1日生まれの方
  • 1955年4月2日~1956年4月1日生まれの方
  • 1950年4月2日~1951年4月1日生まれの方
  • 1945年4月2日~1946年4月1日生まれの方
  • 1940年4月2日~1941年4月1日生まれの方
  • 1935年4月2日~1936年4月1日生まれの方
  • 1930年4月2日~1931年4月1日生まれの方
  • 1925年4月2日~1926年4月1日生まれの方
  • 1925年4月1日以前の生まれの方
  • 帯状疱疹にかかったことのある方も定期接種の対象です
  • 原則、過去に帯状疱疹ワクチンを接種された方は対象外です
    (ワクチンの効果や既往歴等を踏まえて医師が必要と判断した場合は定期接種の対象ですので、医師にご相談ください。)
  • 神戸市民の方は、上記定期接種対象者以外に、50歳から60歳の方を対象に市独自の補助制度があります
    (詳細はページ下部をご確認ください)

2.接種期間

令和7(2025)年4月1日〜令和8(2026)年3月31日

3.対象ワクチン

乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)もしくは乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)

ワクチンの種類 乾燥弱毒生水痘ワクチン
(ビケン)
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
(シングリックス)
接種回数 1回 2回(2か月あける)
発症予防効果(目安)
※厚労省化学審議会資料より
接種後1年 62.0%
接種後5年 43.1%
接種後1年 97.7%
接種後10年 73.2%
副反応
(頻度の高いもの)
注射部位:赤み・かゆみ・腫れなど
注射部位以外:発疹、倦怠感など
注射部位:赤み・かゆみ・腫れなど
注射部位以外:筋肉痛・疲労・頭痛など
ワクチン接種が出来ない方
  • 免疫が著しく低下する疾病(免疫不全状態)の方
  • 免疫を抑える治療中(免疫抑制状態)の方
  • 妊娠している方
ワクチンの成分により、
アナフィラキシーを起こしたことがある方

4.接種方法

1)お電話にてご予約下さい

以下の方は、接種することができません

  • 接種当日に、あきらかな発熱があるなど体調の悪い方
  • 重い急性の病気にかかっている方
  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)とそれ以外の注射生ワクチンの接種間隔は27日の間隔を置いてください。他のワクチン接種との間隔については、お電話にてご相談ください。
2)持参して頂くもの

住所・氏名・年齢を確認できるもの(マイナンバーカード、健康保険証、運転免許証等)

5.接種回数

乾燥弱毒生水痘ワクチン
(ビケン)
1回
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
(シングリックス)
2回

帯状疱疹ワクチンの交互接種はできません
(例:1回目に生水痘ワクチン、2回目に帯状疱疹ワクチンの接種はできません)

6.接種費用

定期接種の方
乾燥弱毒生水痘ワクチン
(ビケン)
4,000円
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
(シングリックス)
10,000円/回

ただし、以下のいずれかに該当する方は無料

  • 生活保護世帯
  • 市民税非課税世帯
  • 中国残留邦人等支援給付制度受給者

無料となる対象の方は、接種前に「無料となる場合の証明書類」を窓口で提示してください

神戸市独自の補助制度

1.対象者

接種日時点で神戸市民であり、予防接種を受ける日において

満50歳以上、かつ2026(令和8)年3月31日時点で60歳以下の方
{ 1965(昭和40)年4月2日〜1976(昭和51)年4月1日生まれの方 }

  • 2025年度に61歳の誕生日を迎える方については対象外
  • 過去に本制度を利用したことがある方やその他兵庫県下の同制度を利用した方は、補助の対象外

2.実施期間

令和7(2025)年4月1日〜令和8(2026)年3月31日

3.対象ワクチン

乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)もしくは乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)

4.補助回数

1人1回限り
※シングリックスを接種する場合も補助は1回限り

5.補助額

4,000円(接種料金はお電話にてご確認ください)
※本制度を利用した方は、原則、定期接種の制度を利用できません