血液内科について

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血液内科はあまりなじみがないかもしれませんが、赤血球や白血球、血小板などの血液中に流れている血球成分の数や機能の異常、リンパ節が腫れたりする病気を診る科です。
赤血球、白血球、血小板といった血球成分は、血液にまざって全身の隅々にまでいきわたり様々な働きをしています。赤血球は肺から取り込んだ酸素を全身に運びます。白血球は体内に侵入した細菌やウイルスを退治するなどの免疫の機能をつかさどり、血小板は出血した際に止血する働きをします。これらの働きは人が生きていく上でとても重要でなくてはならないものです。よってこれら血球成分の数が多すぎても、少なすぎてもこうした働きが不十分となり問題となってくるのです。下記の症状がある方もちろん、症状のない方も健康診断などで数値の異常を指摘された場合にはぜひ一度検査を行ってください。

主な症状

  • めまい、たちくらみ、耳鳴りがある。
  • 動悸、息切れがある。
  • 頭痛がする。
  • 倦怠感がある。
  • 発熱、微熱が続く。
  • 血がとまりにくい。
  • ぶつけてもいないのに手足に青あざができる。

リンパ節

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また、リンパ節という臓器をご存じでしょうか?リンパ節は全身に600個程度配置されており、外部からの細菌やウイルスの侵入やがん細胞などが全身に循環してしまうのを免疫応答を発動して食い止める関所のような働きをします。風邪をひいたり、虫歯があったり、けがをした際などにはリンパ節が腫れて痛くなった経験があると思います。通常はそれらが落ち着いたら腫れも引き、痛みもなくなります。ただ、首や脇の下、鼠径部(足の付け根)のしこりが長い期間腫れているあるいはどんどん大きくなっている場合などには治療を要する病気の場合がありますので受診をお勧めします。